忘れもしない
今日もご覧いただいて、
本当にありがとうございます(*^_^*)
今回は前回の続きです。前回の記事はこちら。↓↓
『よくある勘違い - ヤギとゆかいな仲間たち』
今回のは漫画にするのがとっても難しかったです(;^ω^)
ちゃんと伝わったでしょうか・・・
すっかり過去に起きたことを忘れていたくせに、思い出した途端
「あれは忘れもしない」
と言ってしまった、というお話です(; ^ ^)
〜〜★〜〜
春日駅までのルートがわかったところで、その先どう行くのかをKが調べてくれました。
なんせヤギは地図が読めませんから(*﹏*;)
よく無事に(実際には無事じゃないことも···)これまで生きてこられたもんだというくらい、とんでもない失敗を重ねてきたので、
初めての場所は特に注意が必要です。
「東口から出るみたいね」
Kが目的地に近い駅の出口を見つけ、
「そういえばこの駅、造りが変わっとったよね」
と思い出したように言いました。
ヤギは初めて行く場所なのでわかりません。
「覚えてないと?」:K
「??」:ヤギ
Kがデフォルトの地図を航空写真に切り替えます。
航空写真に写っている駅は、2階部分に道路が差しかかっていました。
道路は山なりになっていて、ちょうど駅にぶつかるところが一番高くなっています。
「へえ〜。この道路と駅ってつながってるのかな」
とヤギ。(後で確認したところ、繋がってました。バス停があります)
「さあ、どうだろ。
前にヤギ、アルパカさんのとこ行って帰れんくなったやん?」(訳:帰れなくなったじゃん)
Kがそう言ったけど、ヤギは思い当たりません。
「んー??そんなことあったっけー」
言いながら地図をじっと見つめます。
「ほんとに覚えてないと?
ほらアルパカさんと会った後、終電逃したやん」
!!
ヤギはハッとしました。
「そうよ!
あれは忘れもしない!」
〜〜★〜〜
↓ 以下回想シーンです。皆さんハンカチのご用意はいいですか?(←?)
数年前になるけど、アルパカさんが当時住んでいた春日まで遊びに行きました。
居酒屋さんへご飯を食べに行ったのだけど、おしゃべりに夢中で気づいたら最終電車の時間が迫っていました。
慌ててお店を出ると、2人で駅までダッシュしました。
改札でアルパカさんに手を振って、ホームへの階段を駆け下りると、ちょうど電車のドアが閉まるところでした。
でも幸いなことに、階段を降りたところに1両目が停まってて、運転手さんと目が合いました。
(間違いなく合いました)
ヤギは「間に合った〜」とホッとして、両膝に手を付いて肩で大きく呼吸しました。
ドアの前に歩き、運転手さんがドアを開けてくれるのを待ちます。
だけどドアは開かず、運転手さんはヤギをホームに置いたまま電車を発車させました。
そしてヤギの目の前を、最終電車が軽快に走り去って行ったのです・・・。
「えーーーー!?」
目の前の光景が信じられず、思わず叫んでしまいました。
だけど電車の大きな音にヤギの声はかき消されてしまいました。
〜★〜
今思い出しても泣ける💧
ヤギはあの時の光景がまざまざと目に浮かびました。
そうそう、電車の後を追うように吹いた冷たい風がヤギの顔を叩きつけて去った後、ふいにメールが鳴りました。
かわいい着信音は、しーんと静まり返ったホームでまぬけに響きました。
かじかんだ手で携帯電話を見るとアルパカさんからでした。
「電車間に合ってよかったね。ヤギ気をつけて帰ってね〜。じゃまたね〜」
「・・・・・」
真冬の寒い夜でした。
ぶしっ💦 (←くしゃみ)
ヤギはアルパカさんに「実は間に合わなかったんよ〜」とは言えず、しばらく寒いホームのベンチに座っていました。
途方に暮れるってこういうことをいうんだろうな···と経験した出来事でした。
しばらくぼんやりしてから、ヤギはタクシーで帰るしかないのかもって考えて、駅をぐるぐる歩き回り、タクシー乗り場を探しました。
やっと見つけて15分ほど待ってみたけど、終電が行った後だからかタクシーは来ません。
ヤギがいた場所は山なりになってる大きな道路の下で、通りからも見えにくい場所だし、薄暗いし、
じっとそこにいるのは怖くて表で拾おうと通りまで出てうろうろしたけど、車の通りさえまばら。
ヤギは泣きべそをかいてきました。
ヤギには迎えを頼める家族もいません。
「迎え?」
はっとしました。
そうだ、誰かに迎えに来てもらえれば帰れる。
ヤギは携帯電話の電話帳をめくり、そしてKに電話をかけたのです。
Kはひどく驚いていて、
「すぐ行くから、コンビニ探して入っとき!」
と言ってくれました。
地獄に仏とはこういうことかと、またまた経験したヤギでした。
数十分後、迎えに来てくれたKの車で、無事家にたどり着いたのでした。
〜〜★〜〜
回想シーン終わり。
話を元に戻します。
「あれは忘れもしない💢」
と、メラメラと過去を思い出すヤギに、すかさず横やり···ではなくツッコミが入りました。
「 “ 忘れもしない ” って、今まで思いっきり忘れとったろーがって!!」
「あ・・・確かに💧」
「すっかり忘れてたくせに “ 忘れもしない ” って。
よー言えたね!
ヒィ〜(≧▽≦)💦」
また言いながら、お腹を抱え涙を流して笑いこけるKを見たら、自分で言った言葉がおかしくて、ヤギも
「あはっ(^□^)」
と笑ってしまったのでした。
おしまい。
文中に出てきたアルパカさんの記事もよろしければどうぞ。↓
『これからの名刺交換 (?) - ヤギとゆかいな仲間たち』
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