ヤギとゆかいな仲間たち

りさヤギなりのまじめな思考から、周りで日々起こる1本ネジが外れた脱力系の出来事までを、飾らず繕わず、ありのままに記録しています。

ねねちゃんが伝えたいこと 1.夢


今日もご覧いただいて、本当にありがとうございます(*^-^*)



少し前のことになりますが、夢を見ました。
ネコのねねちゃんの夢です。


ヤギの目の前にねねちゃんが現れました。
ねねちゃんは体を左右に揺らして、いつもの高い声で小さく鳴きました。
ヤギは驚くと同時に嬉しくてたまらず
「ねねちゃん」
と呼びました。
ねねちゃんはトコトコとヤギの方へ向かって来てくれました。
ヤギも両手を広げて近づきました。
抱きかかえると、なんとも表現しようのない柔らかさと温かさに包まれました。
とっても幸せな気持ちになりました。
ヤギはねねちゃんが景色を見られるように抱っこして、どこへ行くでもなく一緒にのんびり歩きました。
ステキな時間でした。
気がつくと、ねねちゃんはいなくなっていました。
でもヤギには悲しみではなく、あったかい気持ちだけが残っていました。


そこで目が覚めました。
目が覚めても、夢の中の幸せな気持ちはそのまま続いていました。




~~★~~




ある日の朝、ダンボールを抱えたバッタくんが突然やってきました。
(『性格の表れ・・・?』『間違えられるヤギ』のブログに出てきたバッタくんです )
バッタくんは
「どうしよう。またやってしまった・・・」
と言ったっきり、ヤギが「(これは)何??」と訊いてもダンボールをそっと下ろしたまま頭を抱えています。
ヤギはそーっと蓋を少し開けました。



包帯が見えました。
ゆっくり視線を横に動かすと、大きな丸い目と、目が合いました。
「! こんにちは( '∀' )」
思わずヤギは言いました。
それがねねちゃんです。




友達と遊ぶため福岡に車で来たバッタくんは、一匹のネコが交通事故に遭ってしまったところを偶然目撃したそうです。
バッタくんは保護し、すぐに病院へ連れて行きました。
でもそこでは応急処置しかできないと言われ、下半身を固定されただけの状態で、近くに住むヤギのところにやってきたのです。




初めて会ったねねちゃんは、ヤギを真っすぐに、一度も目をそらすことなく見つめていました。


どんなに痛かったことか・・・
どんなに怖かったことか・・・


それなのに、ねねちゃんは気丈でした。
じっと見つめたまま微動だにしません。
声も出しません。




バッタくんから話を聞いたヤギは、ひどくショックを受けました。
骨折だけで済まないことはおおよそ見当がつきました。
ダンボールに手だけ入れて、ねねちゃんの頭をそっと撫でながら何度も
「人間がひどいことをしてごめんね。ごめんね」
とただ繰り返しました。



バッタくんは、話をしている間に落ち着いてきたようでした。
どうするつもりなのか訊くヤギに、
「このまま死なせるわけにはいかない。ぼくが面倒を見る」
と言いました。
ヤギはバッタくんが面倒を見るなんてできるわけないと言いました。でも
「ヤギがおんなじ立場だったらきっとぼくと同じことしたやろ。絶対保護したやろ」
と言います。
ヤギはお互い仕事もあるのに重症のネコの面倒を果たして見られるのかと不安になりました。
でも確かに放っておくことなんかできませんでした。
なんとかヤギも考えるからと、とりあえずすぐに別の病院へ連れていくことと、治療が終わったらまたヤギの家に連れてくるよう話しました。
ヤギはその後すぐ仕事へ出かけないといけなくて、その日お休みだったバッタくんに後は任せました。


(ヤギもバッタくんも、これまでに何度も動物など生き物を拾ってきています。
さっきバッタくんが「またやってしまった」と言っていたのも、また後先考えずに連れて帰ってしまったことを言っています)




ショックが大きすぎて、職場に着いてからもいつもとヤギは様子が違っていたようで、それに気づいたKが
「どうしたと?」
と言ったけど、首を振って
「バッタくんに訊いて」
としか言えませんでした。





ねねちゃんはそのまま、いくつかの手術のため入院することになりました。
福岡に住んでいないバッタくんに代わってヤギが度々病院へ様子を見に行きました。



事故によって、ねねちゃんは下半身が動かなくなってしまいました。
おなかにいた赤ちゃんたちも失いました。
尿pH値が高く、一般のネコ用ご飯は食べられません。



それでも数か月後、退院の許可が下りました。


バッタくんがネコを飼えるところに引っ越して面倒を見ると言いましたが、時間が不規則な仕事をしているし、家を空けることも多いのでヤギは反対しました。
かと言ってヤギが面倒を見るにも、うちには気難しいイチがいて、イチにとってもねねちゃんにとってもストレスになると考えました。


するとKが自分のところに迎えても構わないと言ってくれました。
ねねちゃんの事情をよくわかった上でです。
ネコ好きで以前飼っていたこともあるそうです。
それでねねちゃんはKと一緒に暮らすことになりました。


名前は、イチの名前が “ お市の方 ” の “ 市 ” なので、“ 寧々 ” ちゃんとKが決めました。




次回に続きます。






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